グラフィックデザインを独学しようと思っても、IllustratorやPhotoshop、デザインの基礎、印刷の知識まで学ぶことが多く、何から手をつければいいのか分かりにくいですよね。
グラフィックデザインは、本やYouTubeを使って独学することもできます。ただ、仕事を目指すならツールの操作だけでは足りません。作品を作り、改善し、印刷できるデータまで仕上げられるようになることが必要です。
この記事では、未経験から独学するなら何をどんな順番で学べばいいのか、実務と講師経験から具体的に紹介します。最後に、独学を続けるかスクールで学ぶかの判断についてもお話しします。
デザイナー歴26年、現役でデザインスクール講師もしているスクエアワークスの中の人です。グラフィックデザインの実務と初心者への指導経験から、独学するときに押さえておきたいポイントをお伝えしますね。
グラフィックデザインは独学でも学べる

今はIllustratorやPhotoshopの使い方を解説した本や動画も充実していますし、デザインの基礎を学べる教材もたくさんあります。
まずデザインに触れてみたい人や、趣味として楽しみたい人なら、いきなりスクールへ通わず独学から始めてもいいと思います。
ただし、ツールを使えるようになることと、仕事としてデザインできることは別です。
Illustratorで文字や図形を配置できても、
- 余白はこれでいいのか
- 文字の大きさは適切か
- 情報の優先順位は伝わっているか
- ターゲットに合ったデザインになっているか
- 印刷して問題のないデータになっているか
といった部分まで、自分だけで判断するのは簡単ではありません。
私が講師として初心者の作品を見ていても、操作方法より「自分が作ったデザインのどこを直せばよくなるのか分からない」ことの方が、独学では大きな壁になりやすいと感じます。
そのため、独学する場合も「全部一人でやる」と考えるのではなく、途中でプロに作品を見てもらう方法まで考えておくのがおすすめです。
独学はできます。ただし仕事を目指すなら、ツール操作だけでなく「作る→見てもらう→直す」までを学習に入れることが大切です。
操作方法なら本や動画で調べられます。独学で難しいのは、自分のデザインの良し悪しを判断すること。仕事を目指すなら、どこかで第三者の目を入れてほしいです。
グラフィックデザインの独学は何から始める?7STEPで解説

未経験から独学するなら、最初からすべて覚えようとしなくて大丈夫です。
おすすめは、次の順番です。
- Illustrator
- Photoshop
- デザインの基礎
- 印刷・入稿の知識
- 作品制作
- 添削・改善
- ポートフォリオ
ツールを完璧にしてから次へ進むのではなく、必要なことを覚えながら早めに作品を作るのがポイントです。
STEP1 まずIllustratorの基本操作を覚える
グラフィックデザインを始めるなら、まずIllustratorの基本操作から覚えるのがおすすめです。
Illustratorは、ロゴや名刺、チラシ、パンフレットなど、グラフィックデザインの実務でよく使います。
最初からすべての機能を覚える必要はありません。文字入力、図形、色、配置、画像配置、パスなど、実際に作品を作るために必要な操作から覚えていけばOKです。
Illustratorを全部覚えてからデザインを始める必要はありません。基本を覚えたら、早めに実際の制作へ進みましょう。

Illustratorを初めて触るなら、最初の1冊としておすすめしやすいのが『デザインの学校 これからはじめる Illustratorの本 2026年対応[改訂第10版]』です。
画面を見ながら作例を一緒に作っていく構成なので、機能を一つずつ暗記するというより、実際に手を動かしながら基本操作を一通り経験できます。 イラスト、ロゴ、名刺などを作りながら進められるので、「Illustratorで何ができるのか」をつかむ入門書として使いやすいです。
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本を進めていて、特に分かりにくくなりやすいのがペンツールやパスの操作です。文章や静止画だけでは「なぜこう動くの?」となりやすいので、そんなときはYouTubeを併用すると理解しやすくなります。
「イラレ職人コロ」さんはIllustratorの操作を短い動画で分かりやすく紹介していて、分からない機能だけピンポイントで確認したいときに使いやすいです。基本操作を本で学びつつ、つまずいたところを動画で補う使い方がおすすめです。
Illustratorは機能が多いので、全部覚えようとすると大変です。まず本を1冊進めて、分からない操作だけ動画で確認するくらいで十分。使いながら少しずつ覚えていけば大丈夫ですよ。
STEP2 Photoshopは画像加工に必要なところから覚える
Illustratorの基本操作に慣れてきたら、次はPhotoshopを触ってみましょう。
グラフィックデザインでは、写真の明るさを調整したり、不要な部分を消したり、人物や商品を切り抜いたりする場面があります。
最初は、
- 画像サイズの変更
- トリミング
- 明るさ・色味の補正
- 切り抜き
- レタッチ
- 簡単な合成
くらいから覚えれば十分です。
Photoshopも、最初からすべての機能を覚える必要はありません。作品制作で必要になった操作から少しずつ増やしていけばOKです。

Photoshopを初めて使うなら、『デザインの学校 これからはじめる Photoshopの本 2026年対応[改訂第10版]』から始めるのがおすすめです。
写真の明るさや色味の補正、トリミング、切り抜き、不要なものの削除、合成など、グラフィックデザインでよく使う基本操作を練習しながら学べます。学習用のサンプルデータも用意されているので、本を見ながら実際に手を動かして進めやすいのも初心者にはうれしいところです。最新の生成AI機能についても扱われています。
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Photoshopは、切り抜きや補正、レタッチ、合成など、実際の操作を見た方が分かりやすい機能が多いです。
YouTubeの「Mappy Photo」さんは、Photoshopの基本操作から写真加工まで動画で確認できるので、本だけでは操作の流れがつかみにくいときの補助教材として使いやすいです。
まず本で基本を一通り進めて、切り抜きやレイヤー、画像補正など「ここが分からない」と感じたところを動画で確認する使い方がおすすめです。
Photoshopは実際の画面操作を見た方が理解しやすい機能も多いです。本で基本を学びつつ、分かりにくいところだけ動画で補うと進めやすいですよ。
最初は「IllustratorとPhotoshop、結局どっちで作るの?」と迷うと思います。
ざっくり覚えるなら、
- Illustrator:文字・図形・レイアウトを作る
- Photoshop:写真や画像を加工する
と考えておけば大丈夫です。
たとえばチラシなら、Photoshopで写真を明るくしたり人物を切り抜いたりして、その画像をIllustratorへ配置して文字やレイアウトを仕上げる、といった使い方をします。
実務では2つを行き来することも多いので、どちらか一方だけではなく、それぞれの得意なことを理解して使い分けられるようになることを目指しましょう。
STEP3 ツールと一緒にデザインの基礎も学ぶ
IllustratorやPhotoshopの操作と並行して、デザインの基礎も少しずつ学んでいきましょう。
グラフィックデザインでは、ソフトを操作できるだけではなく、
- レイアウト
- 配色
- 文字・フォント
- 余白
- 情報の優先順位
- 視線の流れ
- ターゲットに合わせた表現
などを考えて、情報を伝わりやすく整理する力が必要です。
たとえば同じ文字や写真を使っていても、配置や余白、文字サイズが変わるだけで、読みやすさや印象は大きく変わります。
IllustratorやPhotoshopが使えることと、デザインができることは別。ツールの勉強と一緒に「なぜこのデザインが伝わるのか」を考える習慣をつけていきましょう。

デザインの基礎を学ぶときにおすすめしたいのが、『伝わるデザインの授業』です。
レイアウトや文字、配色などをただ知識として読むだけではなく、各章の終わりにWORKが用意されているので、学んだことを実際に手を動かしながら確認できるのがいいところです。
デザインは本を読んで「分かったつもり」になりやすいので、学んだルールを自分で試してみることが大切です。Illustratorの基本操作を覚え始めた頃から、この本のWORKも一緒に進めてみると理解しやすいと思います。
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本でルールを学んだら、普段目にするチラシやポスター、パッケージも少し意識して見てみてください。
「なぜこの文字が一番大きいんだろう?」
「どうしてここに余白を取っている?」
「この色はどんな人に向けて選ばれている?」
と考えるだけでも、デザインを見る目が少しずつ変わってきます。
良いデザインを見る → 理由を考える → 自分でも作ってみる
この繰り返しが、次の作品制作にもつながります。
ツール操作だけを覚えても、レイアウトや文字、余白の考え方は身につきません。本で基礎を学んだら、WORKや実際の制作ですぐ試してみるのがおすすめです。
STEP4 印刷・入稿の知識を覚える
グラフィックデザインでは、画面上できれいに見えていても、そのままでは正しく印刷できないことがあります。
仕事で印刷物を作るなら、
- CMYK
- 解像度
- 仕上がりサイズ
- 塗り足し
- トンボ
- アウトライン
- 画像のリンク・埋め込み
- 入稿データの作り方
など、印刷に必要な基本も覚えておきたいところです。
グラフィックデザインは「デザインが完成したら終わり」ではなく、印刷会社へ正しく入稿できるデータまで作れることが大切です。

印刷用データの作り方をまとめて学びたいなら、『入稿データのつくりかた 改訂版』を一冊持っておくと便利です。
Illustratorで印刷物を作っていると、「トンボはどうする?」「画像の解像度は?」「文字はアウトライン化する?」など、Webデザインでは出てこない確認事項がたくさんあります。
こうした印刷・入稿特有のルールを、必要なときに確認できる資料として使えるのがこの本のよいところです。
最初から内容を全部暗記する必要はありません。名刺やチラシを作りながら、「入稿するには何を確認すればいい?」となったときに本を開いて、実際のデータで確認していく使い方がおすすめです。
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印刷・入稿の知識は、本やWebサイトで読むだけでなく、実際にネット印刷へデータを入稿して印刷してみるのがおすすめです。
たとえば、自分の名刺やショップカード、簡単なチラシなら練習もしやすいです。
実際に入稿すると、
「塗り足しはここまで必要なんだ」
「画像の解像度はこれで大丈夫?」
「画面で見た色と印刷した色は少し違うな」
など、データを作っているだけでは気づきにくいことが分かります。
さらに大切なのが、印刷会社によって入稿方法やデータの指定が違うことです。
Illustrator形式で入稿するのか、PDFで入稿するのか、カラーモードやトンボ、塗り足しなど、印刷会社ごとに確認する項目があります。
そのため実務でも、いつも同じ方法で入稿するのではなく、利用する印刷会社の入稿ガイドを確認してからデータを仕上げるようにします。
実際に印刷物が届いたら、完成したものを見るだけでなく、
- 色の見え方
- 文字の大きさ
- 余白
- 写真の鮮明さ
- 紙で見たときの全体のバランス
も確認してみてください。
パソコンの画面ではちょうどよく見えていた文字が、印刷すると小さく感じることもあります。
入稿する → 印刷する → 実物を確認するまで経験しておくと、次にデザインするときの判断にもつながります。
入稿は本で知識を覚えるだけでなく、一度自分で印刷してみるのがおすすめです。印刷会社ごとにルールも違うので、「入稿ガイドを確認する」ことまでセットで覚えておくと実務でも安心ですよ。
STEP5 実際に作品を作ってみる
IllustratorやPhotoshopの基本操作、デザインの基礎、印刷・入稿について少しずつ分かってきたら、早めに実際の作品を作ってみましょう。
独学では「もう少し勉強してから作ろう」となりがちですが、ツールやデザインの知識は、実際に作ってみた方が身につきやすいです。
最初は難しい制作物ではなく、
- 名刺
- ショップカード
- チラシ
- ロゴ
- 簡単なパンフレット
など、比較的取り組みやすいものから始めれば大丈夫です。
ツールを全部覚えてから作品を作るのではなく、作りながら分からないことを調べて覚えていく方がおすすめです。
練習するときは、ただ「名刺を1枚作る」だけより、架空のお店や会社を一つ設定して制作すると実践的です。
たとえばカフェなら、
- どんなお店なのか
- どんな人に来てほしいのか
- 価格帯はどのくらいか
- どんな印象にしたいのか
を最初に考えます。
そのうえでロゴを作り、名刺やショップカード、メニュー、チラシへ広げていくと、同じターゲットやコンセプトに合わせてデザインする練習ができます。
実際にあるお店を見て、「自分がこのお店のデザインを担当するならどうする?」と考えて自主制作するのも勉強になります。
ただし、実在する店舗や企業を題材にした作品を公開するときは、公式デザインと誤解されないように「自主制作」「架空案件」などと分かる形で掲載してください。
Illustratorの基本操作を覚えたら、実際に1つ作品を完成させる流れも見ておくと理解しやすいです。
Mappy Photoさんの動画では、Illustratorで名刺を作り、入稿するところまでの一連の流れを確認できます。操作方法だけでなく、「実際に印刷物を作るときはどんな順番で進めるのか」をイメージしやすいのがポイントです。
動画を見ながら同じように名刺を1枚作ってみると、Illustratorの練習だけでなく、作品を完成させる経験にもなります。
ポートフォリオを意識すると、「たくさん作らなきゃ」と思うかもしれません。
でも最初は数を増やすことより、一つの作品を作って、直して、完成度を上げる経験の方が大切です。
1作品できたら次々に作るのではなく、
作る → 見直す → 修正する
ところまでを一つの制作として考えてみてください。
次のSTEPでは、独学で特に難しい「自分のデザインをどう改善するか」を説明します。
独学では、勉強ばかり続けるより早めに作品を作ってみるのがおすすめです。最初から上手に作れなくて大丈夫。作って初めて「何が分からないのか」が見えてきますよ。
STEP6 作品を作ったら、プロに見てもらって直す
作品ができたら、そのまま次の作品へ進むのではなく、一度プロに見てもらって改善することをおすすめします。
独学で難しいのは、IllustratorやPhotoshopの操作よりも、
- 余白は適切か
- 文字の大きさや強弱はこれでいいか
- 情報の優先順位が伝わっているか
- 配色や写真がターゲットに合っているか
- 全体のバランスが取れているか
といった、デザインの良し悪しを自分で判断することです。
操作方法なら、本やYouTubeで調べれば答えが見つかることも多いです。
でも、自分では「できた!」と思っている作品ほど、どこを直せばもっとよくなるのかは気づきにくいものです。
私はスクールで初心者の作品を添削していますが、文字サイズや余白、情報の見せ方を少し変えるだけで、一気に伝わりやすくなることもよくあります。
デザインは「作る → 見てもらう → 直す」を繰り返すことで、少しずつ自分でも改善点を見つけられるようになります。
スクールに通わず独学を続ける場合でも、添削まで全部一人でやる必要はありません。
たとえばココナラなどを利用して、現役デザイナーに作品を見てもらう方法もあります。
依頼するときは、単に「良いですか?」と聞くより、
- ターゲットは誰か
- 何を一番伝えたいか
- どこに迷っているか
- 仕事に出せるレベルを目指しているのか
まで伝えると、より具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
大切なのは、添削を受けて終わりにしないことです。
指摘された理由を考える → 自分で修正する → 修正前と見比べる
ところまでやってみてください。
なぜ直したのかが理解できると、その考え方を次の作品にも使えるようになります。
最初は「どこが悪いのか分からない」で大丈夫です。
プロから、
「この余白をもう少し取った方が読みやすい」
「ここより、この情報を先に見せた方が伝わる」
など理由を聞きながら修正していくと、次第に自分でも同じポイントに気づけるようになります。
添削の目的は作品を直してもらうことではなく、自分でデザインを判断できる力を身につけることです。
講師をしていて感じるのは、初心者ほど「どこを直せばいいか」を自分で見つけるのが難しいということ。添削では答えだけでなく、なぜ直すのかまで教えてもらうのがおすすめです。
STEP7 作品が増えたらポートフォリオにまとめる
作品制作と添削を繰り返して、見せられる作品が増えてきたら、次はポートフォリオにまとめていきましょう。
ポートフォリオは、ただ作品を並べるだけのものではありません。
採用担当者やクライアントに、
- どんなデザインができるのか
- どんな考え方で作っているのか
- どのくらいの完成度で仕事を任せられそうか
を見てもらうためのものです。
グラフィックデザインの場合は、ロゴ・名刺・チラシ・パンフレット・パッケージなど、できるだけ制作物の種類に偏りが出すぎないようにまとめると、対応できる仕事の幅も伝わりやすくなります。
作品数を増やすことより、「なぜこのデザインにしたのか」を説明できる作品を入れることが大切です。
ポートフォリオには完成したデザインだけでなく、
- 制作目的
- ターゲット
- コンセプト
- 工夫したポイント
- 使用ツール
なども簡単に添えておくと、作品を見る人に考え方が伝わりやすくなります。
特に未経験の場合は、実務案件がまだ少なくても、自主制作でどこまで考えて作ったかを見てもらうことができます。
ただ「かわいく作りました」「おしゃれにしました」ではなく、
誰に何を伝えるために、この色やレイアウトにしたのか
まで説明できると、商業デザインとしての考え方も伝わります。
独学中は、自主制作の作品が中心になると思います。
架空のお店や会社を設定して作ったものなら、「自主制作」「架空案件」などと明記しておきましょう。
実在する企業や店舗を題材にした場合も、実際に依頼を受けて制作したように見えないよう注意してください。
実務経験がなくても、自主制作をきちんと説明できればポートフォリオには使えます。
ポートフォリオは、作品の選び方や並べ方、掲載する情報まで考える必要があるので、ここで詳しく説明すると長くなります。
作品がそろってきたら、次はポートフォリオの作り方を確認してみてください。
👉 未経験でも採用されるポートフォリオの作り方と載せるべき作品
ポートフォリオは作品数だけで勝負するものではありません。「誰に何を伝えるために作ったのか」まで説明できると、デザインの考え方も伝わります。自主制作でも十分練習になりますよ。
グラフィックデザインを独学するメリット・デメリット

ここまで独学の進め方を紹介してきましたが、独学には向いている部分と、どうしても難しくなりやすい部分があります。
まずはメリット・デメリットを整理して、自分に合う学び方かどうか考えてみましょう。
- 学習費用を抑えやすい
- 自分のペースで進められる
- 興味のあることから始められる
- まずグラフィックデザインを試してみやすい
- 本やYouTubeなど教材を自由に選べる
独学の一番大きなメリットは、気軽に始めやすいことです。
まずIllustratorの本を1冊買って、実際に触ってみる。それだけでも、
「デザインをもっと学びたい」
「思っていたより難しいかも」
「グラフィックよりWebの方が興味があるかも」
など、自分に合うかどうかが少しずつ見えてきます。
仕事や家事と両立しながら、自分のペースで進めたい人にも独学は向いています。
- 学ぶ順番を自分で決める必要がある
- 分からないところで止まりやすい
- 間違った方法でも気づきにくい
- 自分の作品を客観的に判断しにくい
- 仕事にできるレベルか判断しづらい
独学で一番難しいと感じるのは、やはり自分のデザインを自分で評価することです。
Illustratorの操作で分からないことなら、検索したり動画を見たりすれば答えを見つけやすいです。
「このレイアウトは読みやすい?」
「この余白でいい?」
「ターゲットに合ったデザインになっている?」
「この作品を仕事として出しても大丈夫?」
といった判断には、ひとつの明確な答えがありません。
さらにグラフィックデザインでは、印刷や入稿など、実務で必要になる専門知識もあります。
独学でも学べますが、自分が間違って覚えていることに気づきにくいのはデメリットです。
費用を抑えて始められるのが独学の強み。一方で、仕事を目指すほど「自分だけでは判断しにくい部分」をどう補うかが大切になります。
独学を選んだからといって、最初から最後まで一人で勉強する必要はありません。
分からない操作はYouTubeで確認する。
印刷については入稿ガイドを見る。
作品ができたらプロに添削をお願いする。
というように、必要なところだけ人やサービスの力を借りる方法もあります。
「基本は独学、添削だけプロにお願いする」という進め方でも十分です。
独学を続けるなら、苦手な部分まで無理に一人で抱え込まず、補いながら進める方が続けやすいと思います。
独学の良さは、まず気軽に試せることです。ただ、仕事を目指すなら全部一人で頑張らなくても大丈夫。分からないところや作品の添削だけ、プロの力を借りる方法もありますよ。
あなたは独学向き?スクール向き?

独学とスクールは、どちらが正解というわけではありません。
大切なのは、自分の目的と進め方に合っているかです。
まずは、どちらが自分に近いか見てみましょう。
- まずグラフィックデザインを試してみたい
- 趣味として学びたい
- できるだけ費用を抑えたい
- 分からないことを自分で調べるのが苦にならない
- 自分で学習スケジュールを管理できる
- 必要なところだけプロに添削をお願いする方法でも進められそう
このタイプなら、まず本やYouTubeを使ってIllustratorやPhotoshopを触り、実際に作品を一つ作ってみるところから始めて大丈夫です。
独学は、自分のペースで進められるぶん、「次に何をやるか」を自分で決める力が必要になります。
- グラフィックデザイナーを仕事にしたい
- 何をどの順番で学べばいいか迷っている
- 一人だと途中で止まりやすい
- プロから作品を添削してもらいたい
- 印刷や入稿まで実務に近い形で学びたい
- できるだけ遠回りせず必要なことを身につけたい
仕事を目標にしているなら、特に見てほしいのが作品をプロに見てもらえる環境があるかです。
グラフィックデザインは、知識を聞くだけではなかなか身につきません。
実際に作って、
添削を受ける → なぜ直すのか理解する → 自分で修正する
という経験を重ねることで、少しずつ自分でも判断できるようになります。
「独学できるか」ではなく、「自分がどこまで一人で進められそうか」で考えると、学び方を選びやすくなります。
まだスクールに通うか決めきれないなら、最初から大きなお金をかける必要はありません。
まずIllustratorの本を1冊進めて、名刺やショップカードなどを作ってみてください。
実際にやってみると、
「自分で調べながら進めるのが楽しい」
「思ったより一人では難しい」
「もっとプロに見てもらいたい」
など、自分に合う学び方が見えてきます。
独学を試してからスクールを選んでも遅くありません。
独学向きかスクール向きかは、やってみないと分からないこともあります。迷うなら、まず小さく独学してみるのもありです。そこで「一人では進みにくい」と感じたら、教わる環境を選べば大丈夫ですよ。
仕事を目指すなら、私はスクールの方がショートカットだと思う

ここまで独学の進め方を紹介してきましたが、未経験からグラフィックデザイナーを仕事にしたいなら、私はスクールで学ぶ方がショートカットだと思っています。
もちろん、独学ではデザイナーになれないという意味ではありません。
今は本やYouTubeでもかなり学べますし、自分で調べながら作品を作って、仕事につなげることもできます。
それでもスクールをおすすめする一番の理由は、「何を学ぶか」と「どう直すか」を自分一人で判断しなくていいことです。
独学では、
- 次に何を勉強すればいい?
- この作品はどこまで直せばいい?
- 仕事として見せられるレベル?
- 印刷データはこれで問題ない?
と、その都度自分で調べて判断する必要があります。
一方、スクールならカリキュラムに沿って必要なことを順番に学びながら、作品を作ってプロから添削を受けられます。
講師として初心者の作品を見ていると、自分では完成したと思っていても、少し直すだけで一気に良くなることがあります。
たとえば、
- 文字の大きさにもっと差をつける
- 余白を広く取る
- 一番伝えたい情報を目立たせる
- 写真の選び方を変える
- ターゲットに合う色や書体へ変える
などです。
大切なのは、「ここを直してください」と答えだけを教えてもらうことではありません。
なぜ直すのかを理解して、自分で修正すること。
これを繰り返すと、次の作品では少しずつ自分で判断できるようになります。
デザインは知識を増やすだけでなく、作って、見てもらって、直すことで伸びていきます。
グラフィックデザインは、見た目がきれいに作れれば終わりではありません。
仕事では、印刷会社の仕様に合わせて入稿データを作り、問題なく印刷できる状態まで仕上げる必要があります。
カラー、解像度、塗り足し、トンボなど、間違えると実際の印刷物に影響する部分もあります。
そのため私は、仕事としてグラフィックデザインをやりたいなら、デザインだけでなく印刷・入稿まで一度専門的な環境で学んでおくと安心だと思っています。
スクールには受講料がかかります。
ただ、独学で何か月も迷いながら進めるより、
必要なことを順番に学ぶ → 作品を作る → 添削を受ける → 修正する
環境が最初からあることで、遠回りを減らせる場合があります。
だから私は、趣味や「まず試したい」なら独学でも十分。
一方で、仕事にすることが目標なら、スクールを利用する価値はあると考えています。
ただし、スクールならどこでもいいわけではありません。
IllustratorやPhotoshopの操作だけでなく、デザインの基礎・作品制作・添削・印刷知識まで学べるかを確認して選んでください。
👉 グラフィックデザインスクールおすすめ!社会人向け厳選5校を現役デザイナーが本音で比較
独学でも学べますが、仕事を目指すなら「何を学ぶか」と「どう直すか」で迷う時間が増えます。私は、プロに見てもらいながら順番に学べる環境の方がショートカットだと思っています。
まとめ|まず独学で試して、自分に必要な学び方を選べばOK

グラフィックデザインは、独学でも学べます。
未経験から始めるなら、まずは次の流れを目安に進めてみてください。
Illustrator → Photoshop → デザインの基礎 → 印刷・入稿 → 作品制作 → 添削・改善 → ポートフォリオ
大切なのは、ツールを全部覚えてから作品を作ろうとしないことです。
基本操作を覚えたら実際に作ってみて、
作る → 見てもらう → 直す
を繰り返した方が、デザインの考え方は身につきやすくなります。
独学の良いところは、費用を抑えながら自分のペースで始められることです。まずIllustratorを触って、名刺やショップカードなど小さな作品を一つ作ってみるだけでも、自分に合っているかが見えてきます。
一方で、仕事を目指すようになると、自分の作品を客観的に判断することや、印刷・入稿まで正しく対応することが難しくなってきます。
まず独学で試してみて、「もっと効率よく学びたい」「自分だけでは改善点が分からない」と感じたら、その段階でスクールを検討しても遅くありません。
独学かスクールかを最初から決めきる必要はありません。
まず少しやってみて、自分の目的や進めやすさに合った学び方を選んでいきましょう。
👉 グラフィックデザインスクールおすすめ!社会人向け厳選5校を現役デザイナーが本音で比較
まずは本を1冊進めて、作品を1つ作るところからで大丈夫です。やってみると、楽しいところも難しいところも見えてきます。それから自分に合う学び方を選んでくださいね。
スクエアワークス中の人です。
- デザイナー歴26年(グラフィック・Web)
- 現役デザインスクール講師
- 会社員時代部署のトップ、採用立場経験あり
高校卒業 → 専門学校3ヶ月で中退(ほぼ行ってない)→ 運良く広告代理店の制作部に入社 → グラフィックデザイナーとしてフリーランスになる → Webデザインを学ぶ → 現在:グラフィック・Webデザイナーフリーランス兼スクール講師

