ポートフォリオができたら、いよいよデザイナーとしての一歩を踏み出します。
就職・転職、副業、フリーランス…働き方の選択肢はいくつかありますが、ここで一つ正直にお伝えしたいことがあります。
いきなり独立して挫折する人が、とても多いです。
私はこれまで、デザイナーを目指して独立したものの、案件が取れず・収入が安定せず、結果的に引退していく人を何人も見てきました。勢いだけで飛び出すのは、よほどの準備がない限りリスクが高いです。
絶対にダメということはありませんが、個人的には「まず就職して現場を経験してから独立」の流れが、一番失敗しない方法だと思っています。
では、就職・転職を目指す上で知っておいてほしいことを3つお伝えします。
1.未経験OK求人の落とし穴
最近、少し問題になっているのが「未経験OK!Webデザイナー募集!」という求人です。
タイトルだけ見るとデザインの仕事のように見えますが、実態は電化製品の販売スタッフやコールセンターのオペレーター業務だったというケースが増えています。SNSや知恵袋などでも同様の体験談を見かけることがあります。
応募する前に、必ず会社のホームページや口コミサイトで実態を確認するようにしましょう。
見極めるポイントとして、特に注意してほしいのが「ポートフォリオ不要」という条件です。
採用する側の立場で考えてみてください。未経験とはいえ、どのくらいの実力がある人なのかは確認した上で採用したいはずです。デザイナーとして採用する気があるなら、ポートフォリオを確認しないのはむしろ不自然です。
「ポートフォリオ不要」の求人には、少し慎重になった方がいいと思います。
また、求人探しや書類作成、面接対策に不安がある方は、IT・Web専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。デザイナー職の求人に詳しいエージェントであれば、自分の状況に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、未経験ならではの伝え方もアドバイスしてもらえますよ。
私も採用担当を経験していたので分かるのですが、ポートフォリオを見ずに採用する会社は、正直デザイナーを育てる気がない可能性が高いです。最初の職場選びはとても大事なので、焦らず見極めてくださいね。
2. 求人サイト・エージェント以外の探し方
「地方に住んでいるけど、デザイナーの求人なんてあるの?」
そう思っている方も多いと思います。私自身も地方在住なので、その不安はよくわかります。
確かに求人数は首都圏に集中しがちです。でも、裏を返せば地方は人材が不足している企業が多く、採用されやすい環境でもあります。地方だからこそのチャンスがあると、私は思っています。
特に狙い目なのが、ホームページ制作会社とインハウスデザイナー(企業内でデザインを担当するポジション)の求人です。
そしてもう一つ、求人サイトには載っていない求人の探し方があります。
気になる地元の制作会社があれば、その会社のホームページを直接チェックしてみてください。採用ページやブログで、ひっそりとスタッフ募集を告知していることがあります。求人サイトに掲載するコストをかけていない小規模な会社ほど、こういった形で募集しているケースが多いです。
ちなみに私が最初の仕事を見つけたのは、地元のフリーペーパーでした。求人は、意外なところに転がっているものです。
地方在住の方にこそ伝えたいのですが、求人サイトだけで探すのをやめて、気になる会社に直接アプローチしてみるのも全然アリですよ。
3. 意外と実務経験の壁は超えられる
求人票に「実務経験1年以上」「経験者優遇」と書いてあるのを見て、応募を諦めてしまった経験はありませんか?
実は、これは建前であることが多いです。
ポートフォリオのクオリティがしっかりしていれば、実務経験がゼロでも採用されることは珍しくありません。私が採用担当をしていた頃も、「実務経験なし」でもポートフォリオ作品のレベルが高い人は迷わず採用していました。
採用担当の本音を言えば、「実務経験よりもスキルがあるかどうか」を見ています。「実務経験必須」はあくまでハードルを設けるための一文であって、絶対条件ではないことがほとんどです。
だから、気になる求人があれば諦めずに応募してみてください。
私自身も、未経験で面接に臨み一度は落とされましたが、その後「人手不足だから」という理由で追加採用の連絡をもらった経験があります。
また、私の友人は面接で不採用になった会社にもう一度挑戦し、その熱意が認められて40代でWebデザイナーへの転職を叶えました。
年齢も、経験も、一度の不採用も、関係ありません。挑戦し続けることが大切だと、心から思います。
「どうせ無理」と思って諦めるのが一番もったいないです。まず動いてみることが大事ですよ。
いきなり独立はNG、まずは就職がおすすめ
いきなりの独立はリスクが高く、挫折する人が多いのが現実です。
まずは就職して、実際の現場でクライアントワークやチームでの仕事を経験すること。その上で、独立やフリーランスへの道を考えるのが、長く活躍できるデザイナーへの一番の近道だと思います。
焦らず、着実に積み上げていきましょう。
当時、独立した人で今でも活動している人はほんのわずか。独立は簡単でも継続は難しいです。まずはデザイン力をしっかりつけましょう!
