未経験からグラフィックデザイナーで副業・フリーランスは可能?年収の現実も解説

未経験からグラフィックデザイナーで副業・フリーランスは可能?年収の現実も解説

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「未経験からいきなり副業でデザイナーになれる?」
「フリーランスとして独立できる?」
「実際どのくらい稼げるの?」

デザインを学び始めた方や、これから学ぼうと思っている方から、こんな質問をよくいただきます。

結論から言うと、副業から始めるのは可能です。でも、いきなりフリーランスで独立するのはかなりハードルが高いというのが現実です。

デザイナー歴25年、現役スクール講師として多くの生徒を見てきた私が、働き方と年収のリアルを正直にお伝えします。

副業なら、未経験からでも始められる

まず、副業としてグラフィックデザイナーを目指すのは十分可能です。

私が教えている生徒の中にも、会社員をしながら副業でデザインを始めて、着実に収入を得ている方がたくさんいます。

実例:Fさん(33歳・事務職)のケース

Fさんは、平日は事務職として働きながら、土日や夜の時間を使ってデザインを学びました。

  • 学習開始から6ヶ月後
    初めて案件を獲得(クラウドワークスでポスター制作・報酬15,000円)
  • 1年後
    副業として月5万円を安定して稼げるように
  • 現在
    月8〜10万円の副収入を得ながら、本業も継続中

Fさんが意識していたのは「最初から高単価を狙わない」ことでした。まずは低単価でも実績を作り、ポートフォリオを充実させることに集中したそうです。

副業で稼ぐまでの現実的なステップ

副業として成功している方には、共通した流れがあります。

STEP1:スキルを身につける(3〜6ヶ月)

  • デザインの基礎とツールの使い方を学ぶ
  • ポートフォリオを最低10個作る

STEP2:実績を作る(最初の3ヶ月)

  • ココナラ・クラウドワークスに登録
  • 低単価でもいいから案件を受ける
  • 良いレビューをもらうことを最優先

STEP3:単価を上げる(6ヶ月〜1年)

  • 実績が5件を超えたら、単価を少しずつ上げる
  • 継続案件を狙う
  • SNSで発信して直接依頼を増やす

最初の目標は月5万円です。ここを達成できれば、その後は段階的に収入を伸ばしていけます。

りす先生
りす先生

副業なら失敗してもリスクが少ないので、未経験からでも挑戦しやすいです。まずは「月5万円」を目指して、焦らずコツコツ実績を積み重ねていきましょう。

いきなりフリーランスが厳しい理由

では、なぜ未経験からいきなりフリーランスになるのが厳しいのでしょうか。

私はこれまで、勢いだけで独立したものの、結局うまくいかずデザイナーを辞めていった人を何人も見てきました。

理由1:案件が取れない

未経験でいきなりフリーランスになっても、案件を取るのは想像以上に難しいです。

クライアントは「実績のあるデザイナー」に頼みたいと思うのが当然です。ポートフォリオが充実していても、「実務経験ゼロ」という時点で選ばれにくいのが現実です。

私が独立した24歳の頃は、すでに5年の実務経験がありました。それでも最初の1年は安定せず、月収5万円の月もありました。未経験からいきなりだと、この壁はさらに高くなります。

理由2:収入が安定しない

副業なら、本業の収入があるので生活の心配はありません。でもフリーランスは、案件が取れなければ収入ゼロです。

実際に独立した知人の中には、3ヶ月間まったく案件が取れず、結局アルバイトをしながらデザインをする生活になった人もいました。最終的には「やっぱり無理だった」と引退してしまいました。

生活費のプレッシャーを抱えながらデザインをするのは、想像以上にきついです。

理由3:営業・経理・スケジュール管理も自分

フリーランスは、デザインだけやっていればいいわけではありません。

  • 営業(案件を取る)
  • 見積もり作成
  • 請求書発行
  • 確定申告
  • スケジュール管理
  • クライアント対応

すべて自分でやる必要があります。会社員や副業なら、これらの負担はありません。

りす先生
りす先生

私も25歳で独立しましたが、最初の1年は営業と経理に追われて、デザインに集中できない日も多かったです。いきなり独立するより、まず実務経験を積んでからの方が絶対に楽ですよ。

未経験からグラフィックデザイナーの年収の現実

「実際、どのくらい稼げるの?」

これも気になるところですよね。正直にお伝えします。

就職した場合(正社員)

1年目:年収250〜350万円 未経験で制作会社やインハウスデザイナーとして就職した場合、最初の年収はこのくらいが目安です。決して高くはありませんが、安定した収入と実務経験が得られます。

ちなみに私が19歳で広告代理店に就職した当時は、手取りで月18万円ほどでした。今より給与水準が低かった時代ですが、地方では高い方だったと感じています。

3〜4年目以降:年収350〜450万円 経験を積むと、少しずつ年収も上がります。私の場合、22歳頃に役職(主任)がついて手取り月30万円ほどになりました。スキルと実績を積めば、このくらいの年収は十分目指せます。

副業の場合

初年度:月5〜10万円(年間60〜120万円) 副業として始める場合、最初は月5万円が目標ラインです。慣れてくれば月10万円も現実的です。

3年目以降:月10〜20万円(年間120〜240万円) 実績とスキルが積み上がると、単価の高い案件も取れるようになり、月20万円を超える方も出てきます。

フリーランスの場合(3年以上の実務経験後)

独立直後:月20〜30万円 実務経験を積んだ上で独立した場合でも、最初は不安定です。

軌道に乗った後:月30〜50万円 案件が安定してくれば、月50万円以上稼ぐことも可能です。ただし、ここまで到達するには3〜5年はかかります。

りす先生
りす先生

年収だけ見ると「少ない…」と感じるかもしれませんが、デザインスキルは一生使えます。私も19歳で手取り18万円からスタートしましたが、今は在宅で自由に働けています。長期的に見れば、十分価値のある選択だと思いますよ。

グラフィックデザイナーのおすすめ働き方ルート

では、未経験から最終的にフリーランスを目指す場合、どんなルートが現実的でしょうか。

【ルート1】就職 → 副業 → フリーランス<堅実型>

STEP1:まず就職して、実務経験を積む(1〜3年)

  • 安定した収入を得ながら、現場でスキルを磨く
  • クライアントワークの流れを学ぶ

STEP2:副業を始めて、自分で案件を取る経験を積む(1〜2年)

  • 営業・見積もり・納品の流れを体験
  • 実績とポートフォリオを充実させる

STEP3:フリーランスとして独立

  • 副業の収入が本業を超えたタイミングで独立
  • リスクを最小限に抑えられる

このルートが、一番失敗しない方法です。私の周りで長く活躍しているフリーランスは、ほとんどがこのルートを通っています。

【ルート2】副業で実績作り → フリーランス<リスク:中>

会社員として働きながら、副業でデザインを始める方法です。

STEP1:本業を続けながら、副業でデザインを学ぶ(6ヶ月〜1年)

  • 土日や夜の時間で学習
  • ココナラ・クラウドワークスで実績作り

STEP2:副業の収入が安定してきたら独立を検討(1〜2年)

  • 月20万円以上を半年間キープできたら独立の目安
  • 生活費の半年分の貯金があると安心

このルートは、就職を経ずに独立するため、実務経験が少ない点がリスクです。ただ、副業で実績を作ってから独立するので、ルート1よりは早く独立できます。

【ルート3】いきなりフリーランス<非推奨>

正直に言うと、このルートはおすすめしません

失敗するリスクが高すぎます。生活費のプレッシャーで焦り、低単価の案件ばかりを受けて疲弊し、結局辞めてしまう…というパターンを何度も見てきました。

どうしてもこのルートを選ぶなら、最低でも以下の条件を満たしてからにしてください。

  • 営業・経理の基礎知識がある
  • ポートフォリオが30個以上ある
  • 生活費の1年分の貯金がある
りす先生
りす先生

私の周りで長く活躍しているフリーランスは、ほぼ全員「就職→副業→独立」のルートを通っています。遠回りに見えますが、実はこれが一番の近道です。焦らず、段階を踏んでいきましょう。

まとめ:焦らず、段階を踏むのが成功の鍵

未経験からグラフィックデザイナーとして副業・フリーランスを目指すことは可能です。

ただし、焦らずに段階を踏むことが、長く活躍できるデザイナーになるための近道です。

  • 副業は可能
    月5万円から始めて、着実に実績を積む
  • いきなりフリーランスは厳しい
    実務経験や実績がないと案件が取れない
  • おすすめルート
    就職 → 副業 → フリーランス

私自身も、25歳で独立してから何度も壁にぶつかりました。でも、段階を踏んで経験を積んできたからこそ、今も現役で活動できています。

あなたも、自分のペースで着実に前進してください。応援しています。

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