未経験からでも、デザインスキルを学び、自分で作品を作れるようになれば副業は始められます。
実際に私が教えた生徒さんも、会社員として働きながら学習し、美容室の商品POPをきっかけに、ポスター・チラシ・SNSバナーなどへ仕事を広げていきました。
ただし、「未経験でも副業できる」=何も学ばず、すぐ稼げるという意味ではありません。
この記事では、Web・グラフィックデザインにはどんな副業があるのか、始める前の準備、最初の仕事から実績・単価を上げていく流れまで、実際の生徒さんの事例を交えて解説します。
デザイナー歴26年、現役でデザインスクール講師もしているスクエアワークスの中の人です。未経験から仕事につなげた生徒さんも見てきたので、現実的な副業の始め方をお話しします。
未経験者でもデザイン副業は始められる

未経験者でも、Web・グラフィックデザインの副業は始められます。
ただし、ここでいう「未経験」は、デザインをまだ何も学んでいない人ではなく、実務経験はなくても、一通り学んで自分で作品を作れる状態の人です。
PhotoshopやIllustrator、Figma、Canvaなどの操作を覚えただけでは、まだ仕事を受けるには早いと私は考えています。
実際の仕事では、クライアントから渡された内容をもとに、
- 誰に向けたデザインなのか考える
- 情報を整理する
- 一からデザインを作る
- 修正に対応する
- 決められた期限までに納品する
ところまで必要になるからです。
逆にいえば、ここまでできるようになれば、実務経験がなくても副業を始めることはできます。
最初からWebサイトやLPのような大きな仕事を受ける必要もありません。バナーやSNS画像、POP、チラシなど、自分が責任を持って最後まで仕上げられる仕事から始めれば大丈夫です。
私が教えてきた生徒さんの中にも、会社員として働きながらデザインを学び、小さな制作物から実際の仕事につなげた人がいます。
副業を目指すなら、
デザインを学ぶ → 自分で作品を作れるようになる → ポートフォリオを準備する → できる仕事から受ける
この順番で進めるのがおすすめです。
「未経験でも副業できる」は、「何もできなくても仕事が取れる」という意味ではありません。まずは仕事として納品できるデザインスキルを身につけましょう。
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副業を始めるタイミングは、「資格を取ったから」「スクールを卒業したから」ではなく、自分で考えて作品を完成させられるようになったかで判断してほしいです。最初は小さな仕事でも、実際に依頼を受けて納品する経験は大きいですよ。
Web・グラフィックデザインの副業にはどんな仕事がある?

デザインの副業というと、Webサイト制作を思い浮かべる人も多いですが、仕事はそれだけではありません。
未経験から始めるなら、最初から大きな案件を狙うより、自分が作れる媒体から仕事にしていく方が現実的です。
グラフィックデザインでは、たとえば次のような仕事があります。
- 店内POP
- チラシ・フライヤー
- ポスター
- 名刺・ショップカード
- パンフレット
- ロゴ
- 商品やイベントの販促物
店舗や個人事業主など、小規模な案件から仕事につながることもあります。
印刷物は、デザインだけでなくサイズや入稿データなどの知識も必要になるので、自分で最後まで納品できる範囲から受けることが大切です。
Web系も、Webサイトを丸ごと作る仕事だけではありません。
- Web広告のバナー
- SNS投稿画像
- Webサイト内で使う画像
- LPの一部パーツ
- Canvaなどを使った簡易的なWebページ制作
- Webサイト・LP制作
など、部分的な制作から始める方法もあります。
特にバナーやSNS画像は、Web上で使われるデザインなので、Webサイト制作ができなくてもWeb系の副業に関わることはできます。
実際に私が教えた生徒さんも、最初からWebサイトやLPを一式制作していたわけではありません。POPやチラシ、SNSバナーなど、自分ができる仕事から少しずつ実績を増やしていきました。
副業デザイナーになるために、Webもグラフィックも全部できる必要はありません。まずは自分が責任を持って仕上げられる仕事から始めれば大丈夫です。
「Webデザイン副業=Webサイト制作」と考えなくて大丈夫です。バナーやSNS画像、サイト内の画像制作など、部分的な仕事もあります。最初から何でもできる人を目指すより、まず一つ「これは仕事として納品できる」というものを作る方が始めやすいですよ。
副業を始める前に準備しておきたい3つのこと

デザインを一通り学んだら、すぐ案件を探すのではなく、「仕事として受けられる状態か」を一度確認しておきましょう。
私が講師として見ていても、ツール操作ができることと、実際にクライアントの仕事を最後まで担当できることには少し差があります。
まず必要なのは、見本を真似するだけではなく、依頼内容をもとに自分でデザインを考えられることです。
実際の仕事では、
「30代女性向けに新商品のPOPを作ってほしい」
「このサービスを紹介するSNSバナーがほしい」
といった依頼から、ターゲットや情報の優先順位を考えて形にしていきます。
PhotoshopやIllustrator、Figmaなどを操作できても、ここができなければ仕事としてはまだ難しいです。
副業を始める前に、架空案件でもいいので、一から作品を作れるところまで練習しておくことをおすすめします。
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実務経験がない人ほど、ポートフォリオは重要です。
「未経験です」だけでは、依頼する側も何を任せられるのか分かりません。
バナー、POP、チラシ、Webサイトなど、今の自分が作れるものをまとめておけば、
「このくらいのデザインならお願いできそう」
と判断してもらいやすくなります。
実案件がなくても、架空案件や自主制作でポートフォリオは作れます。
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副業でも、お金をいただく以上は仕事です。
デザインを作ること以外にも、
- 依頼内容を確認する
- 分からないことを質問する
- 連絡に返信する
- 修正に対応する
- 約束した納期までに納品する
といった対応が必要になります。
私は実際の仕事でも、クライアントから**「デザインはいいのに返信が遅い」「納期を守ってもらえない」**という話を聞くことがあります。
デザインが上手ければ、それだけで継続して依頼してもらえるわけではありません。
特に本業と副業を両立する場合は、自分が確保できる時間を考えて、無理なく納品できる仕事だけを受けることも大切です。
デザイン力・ポートフォリオ・仕事として対応する準備。この3つができたら、実際の案件に挑戦していきましょう。
最初の案件は緊張すると思います。でも、すべて完璧になってから始める必要はありません。「自分で作れる」「見せられる」「最後まで責任を持てる」。まずはこの3つを目安にしてみてください。
副業で収入につなげるまでの現実的な6STEP

副業を始めるなら、最初から高単価の案件や大きなWebサイト制作を狙う必要はありません。
未経験から副業につなげるなら、私は次のような流れが現実的だと思っています。
実際に私が教えたFさんも、会社員をしながら学び、小さな仕事から少しずつ実績を増やした事例と一緒に紹介します!
まずは副業以前に、依頼内容から自分で考えてデザインを完成させられる状態を目指します。
ツールの操作だけでなく、ターゲットや目的に合わせてレイアウト・配色・情報整理まで考えられることが必要です。
OLとして働きながらデザインを学習。定時で帰宅し、夜は毎日のようにデザイン制作を続けていました。
最初から仕事があったわけではなく、まずはしっかり手を動かして作品を作るところから始めています。
副業を始めるときに、WebサイトやLPのような大きな案件をいきなり受ける必要はありません。
バナー、POP、SNS画像、ショップカード、チラシなど、自分が責任を持って最後まで仕上げられる仕事から始めれば十分です。
最初の仕事は、自身が通っている美容室で販売するシャンプー・リンスを紹介する店内POPでした。
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小さな販促物ですが、依頼を受けて制作し、実際に使ってもらう立派な仕事です。
最初の数件では、単価だけを見るより、
依頼 → ヒアリング → 制作 → 修正 → 納品
までを一通り経験することが大切です。
仕事を重ねることで、「どこまで確認しておけば修正が減るか」「どのくらい時間がかかるか」なども分かるようになります。
リアルのつながりとクラウドワークスの両方から仕事を受け、その後は、
- 病院内のポスター
- ベビーシッターのチラシ
- SNSバナー
- Webサイト内で使うバナー画像
などへ仕事が広がっていきました。
WebサイトやLPを丸ごと制作しなくても、Webで使うデザインの仕事はあります。
最初は実績作りのために、受けやすい価格で仕事を始めることもあります。
ただし、ずっと同じ価格のまま続ける必要はありません。
私は生徒さんには、5件程度仕事を経験したら、一度価格を見直すように伝えています。
絶対的な基準ではありませんが、制作時間・修正回数・やり取りにかかる時間・自分のスキルや実績を見ながら調整していくタイミングです。
継続して依頼してくれるリピーターのお客さまには、実際に単価を上げています。
きちんと仕事を続けて信頼関係ができたからこそ、価格も見直せるようになった例です。
何件か仕事をすると、
「この媒体は作りやすい」
「このテイストが得意」
「この業種のお客さまと相性がいい」
ということが少しずつ見えてきます。
最初から専門分野を決めなくても大丈夫です。
もともと手描きが得意で、手描きロゴも制作するようになりました。
さらに仕事を続ける中で、現在はハンドメイド作家専門のデザイナーとして活動しています。
WebサイトやLPを一から制作することを中心にはしていませんが、
- Web用バナー
- SNS画像
- Canvaを使ったノーコードのホームページ制作
などにも対応しています。
最初から何でもできるデザイナーを目指したのではなく、仕事をしながら自分の得意分野を見つけていったという流れです。
私は生徒さんには、副業を始めたばかりの段階で大きな金額を目標にするより、まず月5万円くらいを一つの目安として伝えています。
もちろん、「未経験でも月5万円稼げる」という意味ではありません。
副業収入が少しずつ増えてくると、
- 継続依頼が出てくる
- 自分の価格感が分かってくる
- 得意な仕事が見えてくる
- 本業と副業の時間配分も分かってくる
ようになります。
最初から高単価だけを狙うより、
小さな仕事をきちんと納品する → 実績を増やす → 価格を見直す → 得意分野を見つける
という積み重ねの方が、副業を続けやすいと私は考えています。
Fさんも、最初から「ハンドメイド作家専門のデザイナー」だったわけではありません。まず1件仕事をして、そこから実績を増やし、得意なことを見つけて今の形になっています。副業は最初から完成形を目指さなくて大丈夫です。
デザイン副業の仕事はどこで見つける?

デザインの副業案件は、クラウドソーシングだけでなく、知人・身近なお店・SNS・これまでの仕事のつながりなど、いろいろな場所から見つかります。
実際にFさんも、リアルのつながりとクラウドワークスの両方から仕事を受けてきました。
副業を始めたばかりの頃は、まず「仕事を探せる場所を増やす」くらいに考えておくといいと思います。
たとえば、
- 知人や友人にデザインをしていることを伝える
- 身近なお店や事業者の制作物を見る
- クラウドワークスやココナラで案件を探す
- SNSで作品や制作実績を発信する
などがあります。
ただし、最初から一つの方法だけに頼る必要はありません。
クラウドソーシングで実績を作りながら、リアルのつながりから依頼を受ける人もいますし、紹介から継続案件につながることもあります。
私自身もフリーランスとして20年仕事をしてきましたが、案件の取り方は一つではありません。
「どこで仕事を取るか」より、まず自分の作品を見せられる状態にして、依頼が来たときに受けられる準備をしておくことが大切です。
具体的な案件の探し方や、紹介・制作会社・クラウドソーシングなどから仕事につなげる方法は、別の記事で詳しくまとめています。
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👉 フリーランスデザイナーの案件獲得方法を見る
最初の仕事は、意外と身近なところからつながることもあります。「副業を始めました」と周りに伝えつつ、クラウドソーシングなども使って、入口をいくつか持っておくのがおすすめです。
副業からフリーランスを目指すこともできる

副業を続けて実績や継続案件が増えてくると、その先にフリーランスという選択肢も見えてきます。
ただし、副業を始めたら独立しなければいけないわけではありません。
会社員を続けながら副業収入を得る働き方もありますし、本業とのバランスを見ながら少しずつ仕事を増やしていく方法もあります。
私が独立を考える目安として生徒さんに伝えているのは、単発で一度大きく稼げたかではなく、
- 継続して依頼してくれるお客さまがいる
- 毎月ある程度の売上が続いている
- 自分の得意分野や価格帯が見えている
- 本業を辞めても生活できる見通しがある
といった状態になっているかどうかです。
副業で仕事の流れを経験してから独立を考える方が、いきなりフリーランスになるよりも現実的です。
実際の案件獲得方法や、フリーランスとして仕事を続けるための考え方は別の記事で詳しくまとめています。
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副業のゴールは独立ではありません。まずは「自分はこの働き方を続けたいか」「どのくらい仕事を増やしたいか」を見ながら決めれば大丈夫です。
まとめ|まずは自分が責任を持って作れる仕事から始めよう

Web・グラフィックデザインの副業は、実務経験がない人でも始められます。
ただし、「未経験でもできる」=何も学ばなくてもすぐ仕事になる、という意味ではありません。
まずはデザインを一通り学び、依頼内容から自分で作品を作れるようになること。そのうえで、ポートフォリオを用意し、自分が最後まで責任を持って納品できる仕事から始めるのがおすすめです。
実際にFさんも、
- デザインを学ぶ
- 美容室の商品POPを受注
- ポスター・チラシ・SNSバナーなどへ広げる
- リピーターの単価を見直す
- 得意な手描きロゴを活かす
- ハンドメイド作家専門のデザイナーとして活動する
という流れで、少しずつ副業を形にしてきました。
最初からWebサイトもLPもロゴも全部できる必要はありません。
バナー、POP、チラシ、SNS画像など、まず一つ「これは仕事として納品できる」と言えるものを作り、実際の仕事を経験しながらできることを増やしていけば大丈夫です。
副業を続けていく中で、
- 得意なデザイン
- 相性のいいお客さま
- 自分に合う価格帯
- 続けやすい働き方
も少しずつ見えてきます。
副業は、いきなり大きく稼ぐことより「小さな仕事をきちんと完成させること」から始めるのが現実的です。
副業で実績を積んだ先にフリーランスを目指すこともできますし、会社員を続けながら副業としてデザインを続ける選択肢もあります。
まずは、自分が責任を持って作れる仕事を一つ見つけるところから始めてみてください。
Fさんを見ていても、最初から今の働き方が決まっていたわけではありません。仕事を一つずつ経験した結果、得意なことやお客さまが見えてきました。副業も、最初から完成形を目指さなくて大丈夫です。


