フリーランスで仕事していると、これから独立して仕事を始めようとする方に「どうやって仕事をもらっているの?」と質問されることが多いです。
私はもう10年フリーランスで仕事をしているのですが、私自身の経験を元に「ゼロから仕事を得るためには何をすれば良いか?」その方法をまとめてみました。
ここでは初心者向けではなくある程度のグラフィックデザイン・WEBデザインスキルがある前提として話を進めていきます。
WEB・グラフィックデザイナーがゼロから仕事を得るための方法
家族・友人・知人から安く(もしくは無料)仕事をして紹介してもらう。
最初は身近な人へ自分を売り込んでみましょう。客観的な意見がもらいやすいです。そして丁寧に仕事をすれば必ず次に繋がります。当たり前のことですが、知り合いだからと手は抜かず納期も必ず守ります。
誠意を持って仕事をすることにより満足度の高い評価を得るられるので、さらに紹介で仕事が増えます。ただ安い案件が多くなりがちなので、ハッキリと金額を提示することは大切です。
ポートフォリオ(制作実績・作品集)を作る
ポートフォリオなくして仕事はもらえない!
フリーランスで仕事をするのであればポートフォリオ(自分の作品集)は必須でしょう。はじめての人と仕事をする時には「今まで作ってきたもの見せて」と必ず言われます。就職・転職する場合も同じですが「制作実績」がないとただの素性の分からない自称デザイナーです。
自分を実力を見てもらえる大事なものなので、必ずポートフォリオは作りましょう!
自分のホームページ(WEBサイト)を作る
ホームページを持っているとお問い合わせフォームから仕事依頼がきます。
自分のホームページを作ることは勉強にもなるし、ポートフォリオとしても使えるので一石二鳥です。
制作実績や作品を公開してクライアントや就職・転職希望先などに見てもらいましょう。
実際に私もホームページ経由で仕事の依頼を頂くことも多いです。
フリーランスのための案件サイト・クラウドソーシングを使う
どうしても仕事が見つからない場合は案件サイトに登録がオススメです。
今は便利なことにクラウドソーシングサービスに登録して簡単に仕事のやり取りができるようになりました。代表的なのは「ランサーズ」あたりでしょうか。
スキルが高くなくても出来るような案件があるので、最初はクラウドソーシングサービスを利用するのをオススメしいます。ただ全体的に報酬が低い印象があります。スキルのある方はフリーランスを対象とした案件紹介サービスを使うと報酬の高い仕事が探せます。
コーダーやプログラマーに、どうやったらフリーランスとして独立できるのかとよく相談される。当初は仕事くれる人とたくさん繋がってだな…なんて言ってたけど、僕自身利用してた経験から、クラウドテックを進めている。
何この高報酬と最初思ったけど、これホント。https://t.co/frJYcIbriK
— とみっち@1日6時間は仕事に集中 (@ura_tomicci) 2018年5月11日
私も最初はクラウドソーシングでロゴ制作やバナー制作の仕事をしたことがあります。
フリーランスは仕事を見つけるまでが大変なので、営業で時間をロスしないためにも案件を紹介してくれるサービスは上手に活用しましょう。
広告代理店のビジネスパートナーとして契約する
私が一番オススメするのは広告代理店とのビジネスパートナー契約です。
やはり定期的に仕事があると収入が安定してきます。デザイナーの一番のネックとなる営業に割く時間がなくるので、自分の一番やりたいデザインに最大限の力を注ぎ込めるのです!
実際に今ある私の仕事案件は80%以上ビジネスパートナーからです。
広告代理店がホームページでパートナー・外注募集してることもあるのでチェックしてみてください。
個人経営の店舗へ直接営業をする
どうしても仕事を得たい場合は足を運ぶことも必要。
個人経営の店舗(飲食店や美容院)はホームページ作成や名刺・メニュー・ショップカード・チラシなど紙媒体のデザインで困っていることが多いです。
デザインにこだわりたくてもお金がかけられなくて諦めているオーナーさんがたくさんいます。そういった方へ自分がポートフォリオ持ってアプローチ(営業)することはとても効果的です。
「営業じゃなくて自分がしたいのはデザインの仕事」そう思う方がいると思いますが、仕事がなく困ってる場合にはそんなこと言ってられません。自分の足で出向くことも重要です。
デザインコンペ・コンテストへ応募
自分の実力を測れる舞台がデザインコンペ。もし失敗しても練習になるし、経験値が稼げます。
難易度が高く挑戦することを躊躇しがちですが意外とそうでもありません。昔グラフィック雑誌の企画で広告を作るコンテストがありましたが、スーパーデザイナーでなく地方の広告代理店の制作者として入賞した経験があります。芸術性よりも商業性が優先されるコンテストもありますので、勉強がてらチャレンジしてみましょう!
有名なところだと「登竜門」ですかね。企業がホームページ上で募集したりする場合もあります。
フリーランスデザイナーが仕事をする上での心構え3つ
当たり前のことしか書いてないですが、クライアントから「困っている…」と実際に聞いたことがある内容と私自身も再確認として、デザイナーとして仕事する上で大切なことをまとめておきました。
1.フリーランスとは自由な働き方ができるが自分勝手で働いてはいけない。
フリーランスは自由な働き方ができるのが魅力ですが、自分勝手に働くことではありません。例えば昨日の夜飲み過ぎたからと朝寝坊し、入稿があるのにクライアントからの電話に出ない…。前もって連絡もせず出かけて何度電話しても出てくれない。そんな自分勝手な行為はダメです。
レスポンスの良さはクライアントからの評価に繋がるので大切にしてください。信用を築くのは大変ですが、失うのは一瞬です。今ある仕事が明日あるとも限らないですよ。
2.決められた納品期日は必ず守る。
当たり前のことですが、受注した仕事は期日を守りましょう。過去に「あのデザイナー、デザインは良いけど電話でないし、納期守らないしでレスポンス悪いんだよね。」という話をクライアントから実際聞くことがありました。
いくら良いデザインをしても、クライアントに迷惑をかけるようでは仕事はきません。クライアントとの約束は守りましょう!
3.クライアントのために丁寧に仕事をする。
クライアントと仕事していると自分の意思とは違うデザインに仕上ることもあります。
だからといって自分のデザインを頑なに突き通すような態度ですとクライアントからの印象が悪くなります。必ずデザイン変更の意図を確認し、より良いものを作ろうとしましょう!納得いかないこともあり難しいですが、デザイナーは芸術家ではありませんからね。
正直、私はスーパーデザイナーでも芸術家でもないので自分の表現を売りには出していません。クライアントがいて初めて仕事として成り立ちます。完全に商業デザイナーです。しかし私は上記のことを常に心がけているおかげで、仕事に対する姿勢・人柄で“私と仕事がしたい”と思ってもらっているのかなって。
今日もクライアントに感謝しながら仕事をしています。
フリーランスデザイナーは決してラクではない!
独立してフリーランス・個人事業主として頑張っていた人が結局…夢をあきらめるパターンいくつか見てきました。私もフリーランスとして今は自由に働いてしますが、仕事量と時間のバランスが取るのには時間がかかりました。
そしてフリーランスとして活動するということは、全ての責任が自分にあります。1人で仕事してるのですから代わりがいません。体調不良でも納期までに仕事をこなさなければならない責任があります。
デザインだけじゃなく事務作業もしなけらばなりません。納期に間に合わすために徹夜することもあるでしょう。時にはデザインにいき詰まり苦しむ時もあります。
決してフリーランスがラクな仕事と勘違いしないでくださいね。
おまけ:営業しなくても勝手に仕事が舞い込んできた実話
色々厳し目な話をしましたが…ここでオマケの話。
私が実際に仕事に繋がったケース例:居酒屋・Barに1人で飲みに行ってカウンターで常連さんとワイワイすると仕事が舞い込んできた
経験上「お酒を飲みに行く場所」で仕事に結びつく話が多く舞い込んできました。私は元々お酒の席が好きでよく地元の飲み屋に顔を出していました。オーナーや常連さんと仲良くなると「こちらの方デザイナーで…」って話から不思議な事に仕事が舞い込んでくるんですよね!
飲み屋に来ている人は異業種が多いので、どんな業種にどんなニーズがあるのかも知ることができます。コミュニケーションをとる練習にもなるので打ち合わせが苦手な方にも良いでしょう。
楽しく仕事ができることが多かったので私はオススメです。(もちろん仕事する時はお酒抜きの昼間ですよ!笑)
ここで紹介した方法は私の経験や個人的な考えなので、コレが正解という答えではありません。ご注意ください。
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