デザイナーを目指して失敗する3つの落とし穴と注意点

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「デザイナーになりたいけど、失敗して遠回りするのは嫌だ」
「未経験でも挑戦できるのかな?注意点を知っておきたい」
「実際に挫折した…」

これからデザイナーを目指す方の多くが、このような不安を抱えています。SNSやYouTubeを見れば情報はあふれていますが、その分「正しい学び方」や「実際の失敗談」が見えにくいのも事実です。

私はデザイナー歴25年、現役デザインスクールの講師として数多くの未経験者を指導してきました。その中で「みんな同じところでつまずく」という共通点があります。逆に言えば、その失敗パターンと注意点を知っていれば、未経験者でも安心してデザイナーを目指せます。

この記事では、多くの人が実際に陥ってしまう「デザイナーの失敗パターン3つ」と「それを回避する具体的な対策」を紹介します。

りす先生
りす先生

私も仕事で一人前にデザインできるようになるまで2年かかりました。私のように遠回りする必要はありません!失敗しないためには何が必要かお伝えします。

落とし穴1:自分が「どのデザイナー」になりたいのか曖昧

「とりあえずデザイナーになりたい」という曖昧な目的で走り出すと、ほぼ確実に迷走します。実は、デザイナーと一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたります。

  • 紙媒体をメインにする「グラフィックデザイナー」
  • Webサイトやバナーを作る「Webデザイナー」

この2つは、使うツールも、必要な知識も、そして「稼ぎやすさ」も全く異なります。ここを理解せずに学習を始めると、**「必死に勉強したスキルが、自分が目指す業界では全く使えなかった」**という悲惨な事態になりかねません。

自分がどちらの適性があるのか、どちらが理想の働き方に近いのか。そこを明確にしないまま学習を始めるのは、行き先を決めずに電車に乗るのと同じです。

なぜ独学だと失敗しやすいのか?

  1. 学習範囲が不明確
    デザインは「見た目を作る」だけではなく、配色・レイアウト・タイポグラフィ・UXと幅広い知識が必要です。独学では「どこまで学べばよいか」が分からず、穴だらけになります。
  2. プロのデザイナーのフィードバックがない
    自分の作品を客観的に評価してもらえないと、どこを直せば良いのか分からず成長が止まります。
  3. モチベーションが続かない
    未経験者は成果が見えるまで時間がかかるため、一人ではモチベーションが続かず挫折しやすいのです。

未経験から失敗を避ける学習法

  • 最初は 体系的な教材やスクール で学ぶ
  • フィードバック環境 を必ず確保する(講師やコミュニティ)
  • 学習ロードマップ を立てる(例:基礎→模写→課題制作→ポートフォリオ)

独学が悪いのではなく、知識がないまま「独学だけ」で進めると危険。基礎だけは体系的に学び、応用を独学で補う形がベストです。

生徒さんの失敗例

受講生Bさん(30代)は、半年間独学でPhotoshopを学んでから私のスクールに相談に来ました。チュートリアル一通りこなして「使える気分」になっていましたが、実際に課題を作ってみると…手が止まりました。ツールの基礎をチュートリアル見ながら使えるようになっただけで、テキスト原稿からデザインをするということが出来なかったのです。結局スクールに入り直すことになりました。

デザイナーとしての学習をしていないため、半年の努力が「遠回り」になってしまった典型例です。

りす先生
りす先生

Webデザインとグラフィックデザインは学び方が違うので、そこは最初にしっかり決めてから学習しましょう。ちなみに私はグラフィックデザイン→Webデザインの順で学びました。

落とし穴2:すべてを自分一人で解決しようとする(独学の罠)

進みたい方向がなんとなく決まった後、次に陥るのが「まずは一人で頑張ってみよう」と独学でスタートすることです。

今の時代、YouTubeやブログに情報はあふれています。しかし、デザインには数学のような唯一の「正解」がありません。自分が作ったものが「なぜ素人っぽく見えるのか」は、プロに指摘されるまで気づけないものです。

  • 何が間違いか分からないまま、変なクセがつく
  • ソフトの操作だけで満足して、デザインの本質に辿り着けない
  • 相談相手がいなくて、孤独感で挫折する

「まずはお金をかけずに」という気持ちはわかりますが、一番貴重な「時間」を浪費してしまうのが最大の落とし穴です。

生徒さんの失敗例

Dさん(20代後半)は「デザイナーになれれば何でもいい」と考えてSNSで見かけた高額な自主学習動画セットを購入して学習スタート。1年後、Webデザインでもグラフィックデザインも中途半端なスキルで、「結局自分が何をしたいのか分からない」という状態に。就職活動もうまくいかず、スクールを探すところでご相談にきました。

りす先生
りす先生

今は無料で学べるサイトやYouTubeもたくさんあります。でも学習の順番を間違えると遠回りになるので、体系的に学びましょう。

落とし穴3:スキルを身につけた「その後」の戦略がない

Photoshopが使えるようになった、バナーが作れるようになった。そこで満足して立ち止まってしまうのが3つ目の落とし穴です。

プロとして仕事を得るためには、スキルの証明書である「ポートフォリオ」が必須です。しかし、ここで多くの未経験者が「プロの視点」を欠いたまま失敗してしまいます。

未経験者がやりがちなポートフォリオの失敗例

  • 練習(トレース)作品をそのまま掲載してしまう
  • 作品数だけ多く、中身が薄い
  • 「見た目」ばかりで、制作意図や実用性の説明がない

生徒さんの成功例

以前、他スクールで学んだ後に相談に来られた20代のCさんは、20点以上の作品を載せたポートフォリオを持っていました。しかし、採用担当者からの評価は「数はいらない、質を見せて」という厳しいもの。

Cさんと一緒にポートフォリオを5点に厳選し、「なぜこのデザインにしたのか」という企画意図やターゲット設定を丁寧に言語化した結果、無事に採用を勝ち取ることができました。

採用担当者が本当に見ているポイント

企業の担当者は、単に「きれいな絵」が見たいわけではありません。

  • 問題解決能力  「誰のどんな課題を解決するデザインか」
  • 論理性  リサーチから完成まで、どんな根拠で制作したか
  • 実務レベル  そのまま現場に出しても通用する丁寧な作りか

ポートフォリオは単なる作品集ではなく、あなたの「仕事への向き合い方」を見せるプレゼン資料なのです。

りす先生
りす先生

意外と多いのが、スクールの課題をそのまま載せたり、誰かのデザインをトレースしただけのものを載せてしまう方。これはプロの世界ではNG行為。しっかり「自分の考え」を形にする戦略が必要です。

まとめ:デザイナー未経験者が失敗を避けるために今日からできること

この記事で紹介した「デザイナーの失敗パターンと注意点」は、未経験者が特につまずきやすい3つのポイントです。

  1. キャリア設計の失敗:基礎知識がなく、目標が曖昧なまま動き出す
  2. 学習方法の失敗:「独学だけで何とかしよう」と時間を浪費してしまう
  3. ポートフォリオの失敗:量重視で、質や制作プロセスが見えない

これらは、事前に「正しいルート」を知ってさえいれば、必ず回避できるものばかりです。

今日からできること

  1. 目指すべき「働き方」を具体的にイメージする
  2. 自分の学習法を「体系的」に見直す
  3. ポートフォリオを「質と戦略重視」で整える準備をする
りす先生
りす先生

未経験からプロを目指すなら、まずは「Web」か「グラフィック」かを選び、どう学んでいくかを体系的にイメージすることが大切。ここが固まれば、もう迷うことはありません!

失敗しないための「第一歩」はここから

失敗する最大の原因は、自分に合っていないジャンルをなんとなく選んでしまうこと。

「紙のデザインが好きだけど、将来性が不安…」「Webは難しそうだけど、やっぱり稼げるの?」 そうやって迷っている時間は、一番もったいない落とし穴です。

次の記事では、未経験のあなたが「後悔しない選択」をするために、グラフィックとWebのリアルな違いを徹底比較しました。自分の適性がどっちにあるか、今のうちに確認しておきましょう!

りす先生プロフィール
りす先生
りす先生

スクエアワークス中の人です。

  • デザイナー歴25年(グラフィック・Web)
  • 現役デザインスクール講師
  • 会社員時代部署のトップ、採用立場経験あり

高校卒業 → 専門学校3ヶ月で中退(ほぼ行ってない)→ 運良く広告代理店の制作部に入社 → グラフィックデザイナーとしてフリーランスになる → Webデザインを学ぶ → 現在:グラフィック・Webデザイナーフリーランス兼スクール講師